季節の特色を過去の随筆から理解してみる!
実は、過去の随筆から季節を感じ取れるのです。
論より証拠、いくつかの随筆から紹介してみましょう。
清 少納言(平安時代)
■まずは何と言っても、「枕草子」です。
学生時代に暗記された方も多いのではないでしょうか。
清少納言は、季節をどう捉えていたのか、興味津々ですよね。
・春は「あけぼの」と言っています。つまり、春は夜明けなのだと言っています。
なぜか、それは、山際が夜が開けるにしたがって白くなり、雲がたなびいているからと言っています。
つまり、春の霞というか、そんなものがいいと言っているわけですね。
・夏は「夜」だと言っています。
それはなぜか、それは、雨の降る中、ホタルが飛び交い、光っているのがいいというわけです。
・秋は「夕暮れ」がいいということです。
それはなぜか、それは太陽が大きく見える夕暮れ時、山際を日が暮れるのが早くなる中、鳥たち(ガン)が巣へと飛び急ぐのがいいし、風の音・虫の声がいいというのです。
・冬は「つとめて(早朝)」がいいと言っています。
それはなぜかというと、早朝に雪が積もっていて、寒さのために火を起こしたりして、火桶に炭をいれて持ち歩いたり、それが白い灰になったりするのがいいからだそうです。
道元禅師(鎌倉時代)
■清少納言が時間帯で季節を捉えているのに対し、道元禅師(鎌倉時代)は歌で、次のように言っています。
「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり」
道元禅師は、生物や自然現象に焦点を当てているようです。
これまた、春夏秋冬が学習できる歌ですよね。
二人の指摘が面白いですね。
昔の人は、季節感を時間や自然でとらえていた!
あなたが考える四季の代表は?
■では、皆さんは季節を、何でとらえますか。
それぞれの季節を時間や生物、自然でとらえてみましょう。ここに書いてみてくださいね。
季節 | <時間・植物・動物・その他の自然>から選んでくださいね。 |
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春 | |
夏 | |
秋 | |
冬 |
各自がそれぞれちがっていいのです。金子みすゞも言っていますよね。
みんなちがって、みんないい。