クジラでわかる、地球温暖化!
■クジラから次の3つのことがわかります。
1)スランディング(クジラの座礁)の原因
2)アニキサス(青物魚の食中道原因虫)の終宿主であること
3)クジラが地球温暖化の救世主!>
順追って説明していきます。
1)スランディングの理由
■スランディングとは、クジラやイルカが海岸に打ち上がって死んでいる現象をいいます。
クジラが座礁すると言ったりもします。
では、なぜ、クジラが海岸に座礁するのか、その原因として、次のようなことが言われているようです。
●人間と同じように病気説
●餌を追って浅瀬に入り込んで身動きがとれなくなる説
●その他の説(海流の変化、餌の枯渇、船と衝突、軍事演習等々)
クジラは広い海では浮力で、呼吸をしたり潜ったりできるのだそうですが、浅瀬に乗り上げると、自重で身動きが取れなくなるのだそうです。
■ちなみに、死亡したクジラを解剖すると、胃の中から、プラスチックごみが出てくるとのこと、つまり、我々人間がプラスチックを
「作らない」「使わない」「捨てない」
の3「ない」運動をしていかねばならないということらしいです。
無理だとしても、「減らす」ということは可能ですよね。実行していきたいものです。
2)アニキサスの終宿主であること
■アニキサスという虫による食中毒がおおいのだそうです、近年。
アニキサスという幼虫は、2-3cmの長さで、青魚(サバ、サケ、サンマ、アジ、カツオ)の内蔵に住み着くらしく、本体が死ぬと筋肉へ移動するのだそうです。
それを人間が生で食べると、人間の胃に住み着き?、激痛や嘔吐などの食中毒を起こすのだそうです。
■このアニキサス、成虫となって生殖を行うのは、海の食物連鎖の頂上たる、クジラ(イルカなど)だそうで、このクジラのフンとして幼虫が吐き出されるのだそうです。
それが小さい魚に捕食され、次第に青魚へと取り込まれ、人間へと関わってくるのだそうです。
■なぜ、近年増えたのか、
それはクジラの保護で頭数が増えたことと、海水温の上昇によるクジラの活動範囲の拡大が原因ということだそうです。
3)地球温暖化の救世主
■クジラは深海から海面まで広範囲に活動しているらしく、
この横の動きを「クジラコンベヤー」、縦の動きを「クジラポンプ」という呼んでいるのだそうです。
では、一体何を運んでいるのか、コンベヤーやポンプで何を運んだり送ったりしているのかということです。
■それは何と、排泄物だそうです!!!
実はこの排泄物に、鉄分や窒素が含まれているらしく、それらを好む植物プランクトンが大発生し、光合成によって、二酸化炭素を吸収するというのですね。
■しかも、クジラ1頭で、木数千本にあたるというから、すごいです。
なお、今、クジラの人口フンをつくって、二酸化炭素吸収の実験をインドで行っているとのことです。成果が待たれるところですが、要は、クジラを保護することですね。
こうなってくると、日本やノルウェーの商業捕鯨が問題になってきますよね。
■まとめます。
クジラが海岸に打ち上げられる主な原因は、餌を求めて浅瀬に入り込み、身動きが取れなくなったためが主原因
アニキサスという成虫はクジラで卵を生み、幼虫をフンと一緒に出し、それが青魚へと捕食されていき、人間に食中毒の害を引き起こす。
クジラはコンベヤーとポンプの働きで、フンを排泄し、それらが植物プランクトンの餌となって、光合成による二酸化炭素を吸収する地球温暖化を抑制させている