子どもへの365話

あきらめないで!!

あきらめないでいこう!!

■あきらめることも勇気がいりますが、ベストをつくすことは必要ですよね。

ここでは、今から3つの実験を紹介します。

1)サーカスの象

■これは、アレクサンダー・ロックハート氏の『自分を磨く方法』という本に書いてある内容です。

それによると、

生まれたての小象の足をくさりで結んでおきます。自由に動けないようにするわけです。

そして、成長後、今度はくさりからロープに変えて、簡単なくいでつないでおくそうです。

ふつうの大人の象なら、軽くくいを抜いてしまうことができるそうです。

しかし、小さい頃からしばりつけられてきた象は、自分には力がないと「あきらめて」抜こうとしないのだそうです。

この象の足を見てください。大きいですよね。軽くくいなどはぬけてしまうわけですが、実際は小さいころのけいけんが「ぬけない」と自分に力がないことをさとってしまったようなのです。

タイでの象体験タイでゾウに乗ってみました。

 

2)水そうを仕切られたカマス

■食事の際、一夜干しのカマスなどを焼いて食べたりするカマスですが、海の中ではどうもうで、鋭い歯で小魚を食べまくっているのだそうです。

そのカマスを水そうで飼い、最初は小魚を与えると、当たり前ですが、どんどん食べるのだそうです。

途中でその水そうに仕切りを設けて2つに分け、一方にカマス、もう一方には何もいない水そうにします。そして、カマスのいない方に小魚を与えるそうです。

すると、となりのカマスは水そうの仕切りに当たりながら、食べに向かうそうです。

しかし、小魚には当然届きません。すると、どうするか、食べるのを「あきらめる」そうです。

■そして、仕切りを取り払うと、どうなるか、食べに行くかと思うと、食べに行かないそうです。

「食べられない」「あきらめた」という「学習」をしたわけですね。

そこで、このカマスに元の力を取り戻すために、どうしたでしょうか。

カマス スーパーに売られていたカマス

食べさせるには、どうすればいいのかというと、何と、別の新しいカマスを水そうに入れるだけでいいそうです。

すると、当然、その新しいカマスは小魚を食べ始めますよね。

それを見た、元からいたカマスも食べ始めるのだそうです。

この現象は意味深ですよね。

 

3)ビンに入れられたノミ

■ノミの大きさは2mmほどだそうです。そして、驚くなかれ、そのノミは2mほど、ジャンプすることができるそうです。

(ノミは、イヌやネコについているので、ぜひノミ取りをやってみてくださいね。)

つまり、ノミは、何と自分の身長の1000倍ジャンプができるわけです。すごいですよね。

これを人間に置きかえると、170cmの人が1700mジャンプするということになるから、おどろきですよね。

■そこで、3つ目の実験です。

さて、そのノミをビンに入れて、ふたをするそうです。すると、ノミはジャンプしても頭をうち、すぐ落ちてしまう、頭打ち状態となるわけです。

そのうち、ノミはジャンプを「あきらめる」のだそうです。

そして、しばらくしてふたを外すわけです。しかし、ノミはふたが外されても、ジャンプはしなくなるのだそうです。

ここも学習したわけですね。「がんばってもムダだ1」とね。

 

■そこで、元のジャンプ力を戻すにはどうすればいいでしょうか。

カマスと同じく、ビンの中に別の新しいノミをもってくるのです。

当然、そのノミはジャンプして、ビンの外へとにげ出していくわけですね。

すると、元からいたノミもジャンプをしていくのだそうです。

全くもって、カマスと同じですよね。

4)ロープやふたという「仕切り」を取り外すには?

■自分には「できない」という固定観念、「あきらめた」という気持ち、これらの、それこそ「仕切り」をどう外していくのかが学力アップのポイントではないでしょうか。

新しいカマス、新しいノミにあたるものは何でしょうか。

それは友人が成功したという体験が必要ですよね。あるいは自分もやれるんだという成功体験が必要ですよね。

まとめ

たった1つでもいい、そんな小さなところから、「可能性」は芽生えてくるのではないでしょうか。

友達を見つめよう! 挑戦していこう!

■これがポイントですね。友人を持ち、その友人のすごいところをまね、そして、自分も物事に、新しいことに、挑戦していくことが大事ですね。