算数科

小学校算数科の鉄則シリーズー鉄則2:計算を簡単にする方法-

鉄則シリーズ

鉄則2:計算の簡略化をしてみよう!

鉄則2

鉄則2-1:交換法則を利用する

鉄則2-2:結合法則を利用する

鉄則2-3:分配法則を利用する

鉄則2-4:簡単な計算は暗記する!

■計算を左から順番にやっていくのは骨が折れる時があります。そこで、3つの法則を利用していくと、計算が速くすみます。

それを今から例題とともに紹介していきます。

鉄則2-1:交換法則を利用する

■実際に例題を解いてみましょう。

・たし算とかけ算では、数値を入れ替えることが可能です。

(例題)35+19+15

交換法則

A✕B=B✕A  A+B=B+A

(  )のない計算ですので、通常は左から順番にといていくわけですが、35+19は意外と時間がかかります。

そこで、入れ替えを行います。つまり、

35+15+19にしてしまいます。

こうすると、35+15は50と暗算がさっとできますよね。そして、50+19にしてみると、答えは69と楽に出来上がりますよね。

 数値を入れ替えるのは、たし算のみ、かけ算のみの場合にしましょう。

鉄則2-2:結合法則を利用する

たし算・かけ算のみの場合は、部分的にまとめて計算するとしやすい。

交換法則と似ているところがある。

例題をやってみましょう。

13✕25✕4

ここの順に左からやっていくと、いきなり2位数✕2位数となりますので、筆算が必要となります。

そこで、結合法則を使いましょう。

結合法則

A✕(B✕C)=(A✕B)✕C

A+(B+C)=(A+B)+C

ここでは、25✕2=50、25✕3=75,25✕4=100というのを知っておく必要があります。詳細は、次の鉄則2-4にて。

よって、25✕4を結合させて(()をつけて)、先にやるわけです。

13✕(25✕4)

■そうすると、25✕4は100になりますので、13✕100で簡単に1300と答えを導き出すことができます。

 

鉄則2-3:分配法則を利用する

■ここは、少し「ひねり」が必要になります。ポイントは、これです。

 複雑そうに見える計算は、実はうらに簡単にとける「やり方」が隠されている、それを見抜くことが、出題者の意図を摑むポイントである!

■早速、例題をやってみましょう。

35✕8+15✕8

ここはたし算とかけ算の混合計算ですので、かけ算が先にという法則に従うことが必要です。

よって、35✕8の答えと、15✕8の答えを足して、計算終了となるわけです。

とければいいので、それでもいいです。しかし、時間がかかりますよね。筆算などをしないといけないわけですから。

そこで、ポイントに書いたように、出題者の「裏」を読み取りましょう。

なにか、裏があるのではないか?!

「✕8」というのが重複しているというところが味噌ですね。

 重複していたら、分配法則だ!!

そこで、分配法則を確認しましょう。分配法則とは、次のことです。

分配法則

A✕(B+C)=A✕B+A✕C
A÷(BーC)=A÷BーA÷C

この例題では、重複している「8」が上のAにあたります。

そこで、上に従って、分配法則で式を書き直すと、こうなります。

(35+15)✕8となります。

()の中には、重複していない数値をいれるといいです。

こうなると、( )が先ですので、35+15は50となり、50✕8は400となるわけです。

鉄則2-4:簡単な計算は暗記する!

■先程も書きましたが、25✕4が100というのを知らないと、これらの法則がうまく使えません。

だから、簡単な計算は暗記する必要があります。

では、どんなものを暗記しておくといいでしょうか。

それは、次のものです。ダウンロードして、アナログ版のフラッシュカードにするといいですね。

暗記したいかけ算

youtubeだと、次のページになります。

 

鉄則2の例題を解いてみよう!

■上記は、整数のみでした。これに小数や分数が加わってくるわけです。

早速、下のPDF文書をダウンロードして、実際にさせてみてください。

鉄則2の問題鉄則2解答

■最後に、鉄則2を振り返ります。

鉄則2

鉄則2-1:交換法則を利用する

鉄則2-2:結合法則を利用する

鉄則2-3:分配法則を利用する

鉄則2-4:簡単な計算は暗記する!