算数科

小学校算数科の鉄則シリーズー鉄則4:角度の公式-

鉄則シリーズ

鉄則4:角度の公式

鉄則2

鉄則4-1:三角形の内角の和は180°

鉄則4-2:正N角形の中心角は、360°÷N

鉄則4-3:N角形の内角の和は、180×(N-2)

鉄則4-4:正N角形の内角は、180×(N-2)÷N

■それでは早速、公式の意味を確認していきましょう。

鉄則4-1:三角形の内角の和は、180°

■2枚の三角定規を出してみましょう。

1つは30°ー60°ー90°ですよね。もう1つは、45°ー45°ー90°でしたよね。

つまり、合計すると、どちらも180°となりますね。

・どんな三角形も、3つの角度を足し合わせると、180°になります。

(例題)次の角いの大きさを求めましょう。

三角形の角度問題三角形の角度問題

まずは、角いのとなりの角度を求めましょう。すると、こうなりますよね。

180ー(34+45)=100

角いのとなりは100°とわかりました。一直線は180°でしたから、角いは次の式で求められますね。

180ー100=80

80°ということになります。実は、このような2段かまえでとくより、次の1文を覚えておくと、すぐとけますよ。

・三角形の外角(角い)は、そのとなりにない内角の和(35+45)に等しい

外側の角度のことを外角、内側の角度のことを内角といいます。角いは外角ですので、いきなり、次の式で求めることができます。つまり、他の2つの内角を足し合わせればいいというわけです。

35+45=80 答え 80°

 

鉄則4-2:正N角形の中心角は、360°÷N

次の正六角形を見てください。中心角と内角というのがどこにあたるのかを、確認してください。

正六角形正六角形

 

 

ここでは正六角形で考えてみましょう。Nの代わりに、6なわけです。

それでまずは、中心角ですが、図の通り、同じ角度が6つあって、それが360°を囲んでいるわけですね。だから、1つの中心角は、

360÷6=60

となるわけです。公式通りですね。

鉄則4-3:N角形の内角の和は、180×(N-2)

今度は「正」がついていませんが、上の図、正六角形で考えてみましょう。

三角形の内角の和は180°でした。なので、(正)六角形を三角形に分けてみましょう。すると、右側の図のように、4つの三角形からできているのがわかりますよね。

だから、180×4=720

となります。これは、五角形だと3つの三角形、四角形だと2つの三角形からなっています。つまり、Nー2の三角形からできているということになります。

そこで、上の公式が成り立つわけですね。

鉄則4-4:正N角形の内角は、180×(N-2)÷N

三角形だと内角は3つ、四角形だと4つ、五角形だと5つ、六角形だと6つなので、その数(N)で内角の和をわればいいということになります。

上の図の正六角形だと、まずは内角の和が今、求めたように、180×(6-2)=720

これを「正」がついているので、6つの内角のうちの1つ分なので、6で割るといいということになります。

まとめると、こうなります。

180×(6-2)÷6=120 答え 120°

練習問題をやってみましょう。

正五角形があります。

1)中心角を求めましょう。

2)内角の和を求めましょう。

3)1つの内角の大きさを求めましょう。

それぞれ、公式に当てはめてみましょう。

1)360÷5=72 答え72°

2)180×(5-2)=540 答え540°

3)540÷5=108 答え108°

その他、角度の問題がいくつかありますので、以下のプリントをダウンロードして挑戦してみましょう。

平行四辺形には、角度の特色がありますので、以下のプリントをダウンロードして、ぜひ挑戦してみてくださいね。

 

鉄則4問題鉄則4解答

■最後に、鉄則4を振り返ります。

鉄則2

鉄則4-1:三角形の内角の和は180°

鉄則4-2:正N角形の中心角は、360°÷N

鉄則4-3:N角形の内角の和は、180×(N-2)

鉄則4-4:正N角形の内角は、180×(N-2)÷N