小学3年国語「サーカスのライオン」の感想文
1)私のある年の教え子の感想文
■物語の授業後には、ぜひ感想文に挑戦していきましょう。学校の授業でなくても、自分なりにまとめて、担任の先生に出して、添削してもらうといいですよね。
私は高校時代の担任の先生が現代国語の先生で、毎回単元終了後にレポート提出が課題でした。律儀な私は、毎回提出、先生からの添削が楽しみでした。これで、文章を書くのが好きになったことでした。この先生のことは、今でも忘れていません。
では、とある年の教え子の感想文の一部を紹介します。
■「けん命にやることは、・・・」
私が一番感動したのは、じんざが「ウオー」とほえた場面です。なぜならば、とても高い所でこわかったのに勇気を出してやったことだからです。
私だったら、とてもこわくて、助けにはいけなかったと思います。そして長い間ないていたと思います。
私は、ここが主題につながると思います。つまり、勇気を出して、けん命にこわいことでも取り組もうということです。
私には、こんなけいけんがあります。ほいく園の年長の時の話で、年中の子たちがけんかをしているところを見ました。私はそのころ、小さな子たちが大好きで、なぜかその時、動けませんでした。こわくて、さいしょは行けなかったけど、行って注意しました。そしたら、(すっきりした)と思いました。
それにしても、わたしは、じんざはすごいなあと思いました。なぜならば、私がやるとしたらこわいからです。わたしだったら、そんなことはぜったいにできません。
私はこの本を読んで、じんざのように、あんなことはできないけど、友だちから助けられたら、その友だちがいじめられていたら「助ける」を思い出して、友だちを助けようと思いました。
私は勇気を出して取り組むことは、人の心をはぐくむことだと思いました。
▼「すっきりした」というところに実感がこもっているなーと思いました。そして、「けん命にこわいことでも取り組もう」という決意が感じられる、いい感想文です。「助けるを思い出す」というのがいいですね。
■「私にはできない友じょうの力」
私が一番感動したのは、ライオンのじんざがぱっと火の中へとびこんで、男の子を助けた場面です。なぜならじんざは、たぶん火の中に入ったらもう自分はもどれないとわかっていたのに、火の中に入ったからです。
私だったら、しずかに男の子の命が助かるようタダ見るだけだと思うのに、じんざは私とぎゃくですごいと思いました。
私は、ここが主題につながると思います。つまり、やさしくされたらやさしいおんがえしをしなければいけないという事です。
私には、こんなけいけんがあります。火曜日に、そろばん教室でテストがありました。友だちがテストに落ちて、泣いていました。
「だいじょうぶ、私なんか、テストをうけるたんびに落ちてるから。一回くらい落ちたってどうってことないよ。」
とはげましてあげた事があります。
それにしても、私はじんざはすごいなーと思いました。もう、ごうごうとふきあがる、ほのおの中にとびこんだからです。私だったら、そんなことはぜったいにしません。
私はこの本を読んで、じんざのように自分の命をみすて、友だちを助ける、そういうすてきで、勇気があって、すばらしくて、親切な人になりたいと思います。そして、正ぎ感のある心を持つ人になりたいと、すっごく思います。
▼「自分はもどれないとわかっていた」という読みは、とても鋭いです。私には正直、考えもしませんでした。励ましもいいなーと思いました。最後の決意発表が最高です!! 感情がこもっていました。
■「いきなり元気になった、コンビニの人」
私が一番感動したのは、じんざが男の子のおんがえしに火事から助け出す場面です。なぜならば、男の子は、じんざのことが大好きで、じんざがしょげていたことで、わざわざ夜にお見まいに行って、チョコレートを食べさせ、こんなに小さなことなのに、火事からすくいだしたことに感動しました。
私だったら、じんざのように、火にはなれていません。そしたら、水をかぶって命がけで友だちを助けます。
私は、ここが主題につながると思います。つまり、いいことはかならずもどってくる、ブーメランの法則だということです。
私は、こんなけいけんがあります。知らない人が道のはしっこでしょんぼりしていました。私は心配して、声をかけました。すると、その人は、仕事をくびにされた人でした。何の仕事かというと、コンビニで仕事をする人でした。私は、その人をはげましました。
だけど、ぜんぜん、うれしそうではありませんでした。私はそれでもひっしにはげましました。とうとう私もなきました。それで、その人は元気になってどこかに行きました。
それにしても、私はじんざはすごいなーと思いました。男の子を助けてなくなったからです。私も命がけで友を助けます。
私は、この本を読んで、おんがえしは大切だ、大事だと思いました。
▼「こんな小さなことなのに、火事からすくいだす」という文面、詳細に読み込んでいるなーとつくづく感じ入りました。私の使う言葉、「ブーメラン」を出すとはびっくりでした。コンビニの話も恐れ入りました。最後の決意がいいです。
■「人は大切にしないといけない」
私が一番感動したのは、じんざが火事から男の子を助けた場面です。なぜならば、ふつうは、消防車の人たちが助けるのに、「サーカスのライオン」の物語では、ライオンのじんざが男の子を助けたからです。
私だったら、自分の命は一つしかないので、どんなに友だちでも助けに行かないと思います。でも、じんざは火の中にとびこんだので、それだけ、勇気があるんだと思います。
私は、ここが主題につながると思います。つまり、勇気を出して、火の中にとびこんで、人のためになろうと思ったんだと思います。
私は、こんなのを見たことがあります。それは、今年の夏休みの時です。出かけようとした時、いきなり自転車と車の事故がありました。その時に、お母さんがタオルやほれいざいをあげたので、お母さんがじんざみたいでした。
それにしても、私はじんざはすごいなーと思いました。なぜならば、火の中にとびこんだからです。わたしだったら、ぜったいにできません。
私はこの本を読んで、じんざのように人を守ってあげたり、困っている人を助けたりしたいです。
▼確かに、普通は消防士ですよね。こんな感覚、持っていませんでした。この本を読んで、「自分の命は一つしかない」と、命の大切さに気付いています。保護者をじんざとダブらせる所がすごいです。最後の決意、いいですね。
■「道に迷っていたおばあちゃん」
私が一番感動したのは、お客さんは一生けん命に手をたたいていた場面です。なぜならライオンのじんざが火事でもえてしんでしまっていなくなったのに、まだ生きている時のように、一生けん命に手をたたいたからです。
私だったら、まずサーカスに行かないので一生けん命のはく手なんかしないと思います。
私は、ここが主題につながると思います。つまり、動物や人がいなくなっても、生きている時のようにせっしてやることが大切だということです。
私には、こんなけいけんがあります。道にまよっているおばあさんがいました。おばあさんが、こっちかな、ちがうかな、こっちかなと言いながら道にまよっていたので、私は声をかけました。
「どこに行きたいんですか。」と勇気をふりしぼって言ってみました。
さいしょはどきどきしたけど、言ってみると、スッキリして、勇気が出せました。
それにしても、私はお客さんたちが本当にすごいなーと思いました。じんざがいなくてもはく手をしたからです。私だったら、ライオンはいないのに、はく手はしないからです。
私はこの本を読んで、お客さんの中で、一番さいしょにはく手をした人がとても勇気があるので、その人はとてもやさしい人なのかなと思いました。そういう人が世界をすくっていくのかもしれないと思いました。
▼この子が凄いところは、他の子と違って、拍手した観客に「視点」を当てたことです。素晴らしいです。意外と、さっとすませていく所に、実は真理が隠されているというパターンを見抜いているのかもしれません。最初の一人と世界を救うという視点、ユニークです。
■「いいけっか」
私が一番感動したのは、クライマックスの「じんざは力のかぎりほえた、ウオー」という場面です。なぜならば、さっきまでぜんぜんピンチでなかったライオンがしたさいごのはんだんだったからです。
私だったら、ほえるという考えは、ぜったいになく、何も考えずにとんで、私も男の子も空高くまい上がり、二人ともなくなってしまうというけっかになったと思います。
私は、ここが主題につながると思います。つまり、勇気を出してさいごまであきらめないようにすればいいけっかが出ると思います。
私は、こんなけいけんがあります。持久走でもうへとへとでたおれそうでした。でも、あきらめずに、勇気を出して時間までがんばったら前よりもきろくがのびていたので、私は勇気って大切だなと思い、じんざににているなと思いました。次は、お友だちにやさしくする勇気を出して、お友だちにわらってもらいたいです。がんばりたいと思います。
それにしても、私は、じんざはすごいなあと思いました。そのわけは、自分のできないものがあるかもしれない、命をおとすかもしれない、ということを分かっているのに、さいごの言葉かもしれないということがわかってウオーと言って助けたということです。私には、そんなことはぜったいにできないからです。
私はこの本を読んで、ライオンのじんざのように、しっかりおんがえしをしたいと思います。自分からすすんでやりたいです。私のめあての手本になってくれた、とてもいいお話だと思います。私はライオンのじんざのように、勇気を持ってお友だちをえがおにし、何でもたちむかいたいです、じんざのように・・・・。
▼「それにしても」、この子は感受性豊かです。「最後の判断」「二人とも・・・」「命を落とすかも知れない」と分かっている、「最後の言葉」、「めあての手本」「笑顔にする」等々、本当に素晴らしい言葉のオンパレードでびっくりしたことでした。
2)書く習慣を!
■書くことが「歯磨き」みたいになったら、最高ですよね。いわゆる「習慣化」です。漢字にも強くなるだろうし、何より読解力が身につくかと思いますよ。
皆さんもぜひ挑戦してみてください。
